歯並びは審美的な見た目だけではなく、咀嚼、成長発育といった機能的な面でも重要な役割を持っています。矯正歯科の先進国であるアメリカやヨーロッパでは、成人前に40%もの人が矯正治療を受けていて、整った歯並びは教養の高さと育ちのよさを示すと言われています。
また、不正咬合を治すことであごや口元の見た目のコンプレックスの解消にもつながります。当院では、目立たない矯正器具もご用意しております。お子様から大人の方まで治療できますのでお気軽にご相談ください。
患者さんの歯並びが悪いといっても千差万別です。矯正装置も患者さんに合わせられるよう、ご用意がございます。例えば、夜間のみ装着するもの、ほとんど目立たないもの(セラミックブラケット)、歯の裏側から装着し、表からはほとんど見えないもの(リンガルブラケット)など。当医院では患者さんのお口の中の状態に合わせて最も適した装置を選択し、有効な治療で歯並びを矯正します。
小児矯正は1期治療と2期治療に分けることができます。1期治療は4~5歳の乳歯だけの時期から11歳くらいまでの永久歯と乳歯が混在している時期までの期間です。まだ小さく柔軟なお子様の顎の成長を促進、または抑制することによってバランスを整えることが目標です。1期治療では顎の骨のバランスや大きさを整える骨格矯正で、土台を整えるのを主目的としています。あごの骨がまだ柔らかい小さいお子様だからできる治療です。なるべく大人の歯を抜かないで歯並びを整えることができます。
2期治療は生えそろった永久歯全体の噛み合わせを整えるための治療です。2期治療はすべての永久歯の位置を整えるため本格的矯正装置による治療です。小児期に矯正治療を行うと顎の成長を助け、顔立ちや発音などに好影響を与えます。また、成人矯正に比べると治療期間が短くて済み、費用も最小限に抑えることができます。
最近では大人になってから矯正治療を始められる方も多くなってきました。矯正治療の技術が高くなり、歯を抜かないで治療できるケースも増えましたが、早期治療に比べて歯を抜く可能性は高くなります。しかし、歯茎がしっかりしており歯周病や虫歯に問題がなければ何歳からでも矯正治療は可能です。綺麗な歯並びに治すことで噛み合わせによる顎の負担を減らしたり、歯周病予防に大いに役立ちます。
矯正治療の代表的な装置として、ワイヤー矯正が知られています。歯に「ブラケット」という装置を取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく最もスタンダードな矯正法です。ワイヤー矯正は歯にブラケットを付けるため見た目があまり良くありませんが、ブラケットには金属のもの以外にも、透明のプラスチックやセラミックで出来たものもあります。金属より目立たず、審美的に優れています。
矯正治療は患者様によって、その治療法もかわります。1年くらいで終了できる場合もあれば2年程度かかる場合もあります。じっくりと治療し、理想の歯並びを手に入れましょう。