歯周病専門治療 PERIODONTICS

堀歯科診療所では、歯周病専門医による高度な治療を提供しています。これは日本歯周病学会が認定する専門資格で、既定の試験に合格した歯科医師のみに認められた資格です。また、専門医を維持するには5年ごとに更新が必要で、深い知識と臨床実績が必要とされるため、難易度が高いとされています。(茅ヶ崎市内では当院を含め2院しかありません。※2023年現在)

歯周病の治療では口腔内の状態を詳細に検査し、X線やCTなどの画像診断を駆使して、歯周病の深刻度を把握しますが、骨や歯周組織の再生療法といった通常の歯科医師では難しい、高度な治療も可能です。歯周病でお悩みの方やセカンドオピニオンを求められている方など、お気軽にご相談ください。

歯周病ってなに??

歯周病とは歯と歯を支える周囲の歯槽骨が溶け、歯が最後には脱落してしまう病です。歯周病のような生活習慣病は、正しい食事や十分な休息など体の免疫を高めて骨を強化し、普段から全身の健康を保持することが大切です。歯周病は今や現代病とも言われ、多くの人が悩まされており、状態がひどくなってしまってからだと治療の効果もなかなか出にくいのが現状です。

歯周病(歯槽膿漏)は初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。歯の喪失の原因となり、歯ぎしりがあるとさらに悪化して進行が速まります。歯ぎしりと歯周病が予防できれば、その副作用で起こるお口の病気も予防ができます。また、歯周病治療には食生活の見直しが必要であり、毎日のブラッシングだけでは完全な予防にはなりません。定期的に歯科医院に通っていただいて、日頃から虫歯に対する予防の知識や意識を高めていただくことが虫歯予防、歯周病予防につながっていきます。

TREATMENT AND PREVENTION 歯周病の治療と予防

今や現代病とも言われる歯周病ですが、患者様の歯周病の進行具合によって、治療の方法も変わります。比較的軽度の状態であれば正しい歯磨き法、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)による汚れの除去、フッ素塗布等を行うことで改善する場合もあります。
歯科衛生士による
クリーニングについて

しかし炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周組織を回復させるための手術(歯周外科手術)が必要になります。

歯周病の外科手術例

歯の根がアゴの骨にある程度残っていれば歯を失わずにすむかもしれません。病巣を取り除き衛生的にする治療ですから、治癒するには治療後のプロケアとセルフケアが大切で、お口の衛生を保ち自然治癒力を高める努力が必要です。患者様の症状に合わせ、さまざまな治療法で対処します。

歯肉切除術

歯肉が盛り上がっている場合の手術です。盛り上がった箇所の歯肉を切り取り、食べカスや歯垢が溜まらないようにする手術です。簡単な手術ですので、数十分で終わります。

フラップ手術

歯周ポケットが5mm以上と歯周病が進行した重度の場合におこなう手術です。歯肉をはがし、歯石や汚れ、歯槽骨の整形、およびダメージを受けた歯肉などの組織を除去し、歯肉を元の状態に戻します。

歯肉歯槽粘膜形成術

歯肉が下がり、歯根が露出してしまった場合、従来では白い詰め物で修復する方法がとられていましたが、審美的にも良くなく、歯肉の回復も望めませんでした。しかし、現在では健康な歯肉を移植することにより本来の歯肉を取り戻すことができるようになりました。この歯肉歯槽粘膜形成術を施すことで歯周病の再発防止、プラークコントロールのしやすい口腔内環境に改善していきます。

歯周組織再生療法

GTR法とエムドゲイン法

重度の歯周病によって後退してしまった歯槽骨などの歯周組織を再生・誘導する手術です。この方法は歯の周りに失った骨などを、より積極的に再生させるという方法です。
歯肉(歯ぐき)を切開して歯槽骨から剥離し、露出した歯根のプラークや歯石の除去、歯槽骨の清掃、およびダメージを受けた歯肉などの組織を除去します。その後、特殊な保護膜(メンブレン、自家骨人工膜等)を使用して歯根膜・歯槽骨が再生できるよう保護し、歯肉を元の状態に戻します。
保護膜の使用は、歯根膜・歯槽骨・歯肉などの歯周組織は再生に要する時間が異なり、再生の遅い歯根膜・歯槽骨のために十分なスペースを確保しておくためです。このスペースがないと骨の再生スピードは遅いため、上皮や歯肉が入り込んでしまいます。従来の治療法ではこのような積極的な骨再生は困難でした。

また、エムドゲイン法はスウェーデンで開発された歯周組織再生誘導材「エムドゲインゲル」を使用した再生療法です。エナメル器質タンパクを主成分とする薬であるエムドゲインゲル(子供のころ歯が生えてくるときに重要な役割をする蛋白質の一種です)を塗って、歯周組織の再生を図ります。エムドゲインを塗ることによって失われた歯周組織の周囲に歯の萌出時と同様の環境を再現し、歯周組織の再生を誘導します。
いずれにしても、これらの手術は失われた歯周組織を健康な状態に回復しますが、歯周病が広範囲にわたるなど、手術をおこなえない場合もあります。また、手術の前に歯周病予防対策(正しい歯磨き法や歯石除去など)が行われていることが大前提となります。

歯周病症例について

  • 歯周組織再生療法

  • 歯周組織再生療法

  • 結合組織移植術

  • 結合組織移植術

  • 歯槽堤増大術

  • 遊離歯肉移植術

  • 小帯切除術

  • 歯冠長延長術

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